30年モノのジムニーJA11 って大体の個体で純正シートは 破れてたり裂けたりして穴が開いているなどボロい状態になっているのではないでしょうか?
そんな時の対処方法としては シートカバーを 真っ先に考えると思うのですが、いざ 購入しようと探し出すと ほんとにピンキリで 汎用品から専用品まであって どれを選んだら良いか 迷ってしまい 時間がどんどん過ぎていく・・(泣) となりがちです
こんな状況に シートカバー よりも先に オススメしたい修理方法があります それが縫い込み式で縫製 です
一般的に 「縫う」と聞くと 下手な見え方で 余計に貧乏くさく見えそうな 仕上がりを想像してしまいがち(?) ですが、 レザーステアリングの縫い目は 見ていて高級に感じませんか? このような手法で修理することができれば 縫い目が見えても安っぽくはありません
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JimLaboでは オリジナルパーツの中に合皮を使用した商品が数種あり、企画や試作段階で素材や糸に関わることがありました そのため 縫製のプロというわけではありませんが 予備知識程度はある状態です
この記事では ほぼ無料 でDIY修理できる 縫い込み式の 縫製方法を教えます
古いクルマのシートは 裂け や 穴 がありがち
そのままにしておくと 広がって悪化するシートを 補修することができます 試してみて、それでも仕上がりが気になる様なら シートカバーを検討すればよいのです
針と糸を用意して 縫い込み式で 手縫いする だけです これで 穴の開いたシートを修理することができ きっと気持ちよくドライブできますよ!
この方法は ジムニー以外の他のクルマでも ほとんどの場合で可能な方法です
クルマのシートは フレーム、 ウレタンスポンジ、生地 で構成されていますが 素材の経年劣化、運転時にかかる体重や動作での負荷、乗り降りのたびにかかる負担 で 年数が経つと生地が裂けたり縫い目から破れたり して ボロくなっていきます
こうなってしまうと 乗り心地が悪くなるし、土台になっているシートフレームの金属部分がむき出しになってズボンの生地を痛めてしまうこともあります 実際 ミライースではフレームの金属部分に生地が当たって ズボンのオシリ部分に穴が開いたこともあります(笑)
それと なんといっても見た目が・・ こうなってしまうと 分かりやすくボロいですよね 個人的にポンコツなクルマは好きなのでそんなに抵抗はない方なんですが・・ この中の黄色いスポンジが見てているのは ちょっとボロ過ぎで気になります
ボロいけど上手に補修して良い感じ! というような見た目を目指して 補修します
ジムニーJA11 のシートは 過酷!?
特にジムニーのように 車高が高く、シート位置も高いクルマは 乗り降りするたびに 座面のサイドサポートにお尻が当たりやすく シートにとっては 過酷な条件と言えます
それと JA11は、ガラスのUVカット性能が弱いので 紫外線による生地への影響も大きいです
他には・・ 体重によりますよね
後々 のことを考えても 修理しておいた方が良い
もし 仕上がりに満足できない場合でも これから行う作業は無駄にはなりません 裂けた部分がつながることによって 座った時のこの部分の沈み込みを解消することができますので 座り心地、乗り心地が良くなるし これ以上の悪化を防ぐことになるからです
後でシートカバーをつける可能性があっても、補修はしておくに こしたことはないのです
縫い込み式で シート補修 やり方
用意するもの
材料 | 内側に補強用に貼る布、ポリエステルの縫糸、両面テープ |
道具 | 縫い針、ハサミ、ペン、定規、丸イス |
糸はポリエステル製が強度がありオススメです ( 前回、綿の刺繍糸で補修したのですが 強度不足で失敗でした)
編み込み式で縫製する 手順説明
①修理前の状態を確かめる 今回は時間が経過しているので 中のウレタンも少し凹んでます
➁適当な生地を 両面テープを使って裏に貼り付け 補強します 今回は、元々のシートの生地にテンションをかけ過ぎると ほかの別の箇所から破れそうな感じでしたので 補強用の生地を1cmくらい大きめにして 中のウレタンを隠す感じにしようと思います
実際作業される場合は この辺りは 状態によって やり方を調整してください
➂定規を使って 5mm間隔マジックで点で印を入れ、糸無しの縫い針で穴だけ先に開けておきます ※もっときれいに仕上げたい人は 間隔を狭くしてください
針に通っているのが今回使用する糸 → ポリエステル ミシン糸 #30 細いが 高強度!
すでに縫い終わっている所の糸 →綿の刺繍糸 太いが強度が弱い
関連 : 強度が弱くて失敗した前回の様子
④下穴部分 を本返し縫いする
参考 : 本返し縫いの手縫いのやり方 リンク先: Craftie Style 様
⑤縫い込み式で縫製する 最初は 青線箇所を補修しました
参考 : https://pin.it/6UwE1yV リンク先: ピンタレスト
⑥奥の半分を 同じ手順 (本返し縫い→縫い込み式)で補修
強度不足の刺繍糸 部分は ハサミで切って 何も縫っていない状態に戻しました
⑦今度は端から端まで一気に 補修 完成です
遠目に見ると こんな感じ 補修していることはわかりますが 技ありって感じの見た目で 良くないですか?
縫い込み式で シート補修 注意点
そんなに難しい作業ではないですし、道具や材料は家に有る物や、100均・ホームセンター・スーパー・手芸店などで 安く買えるものでできるので チャレンジしやすいのですが
針の扱いに慣れていない方は 落したり 無くしたりしない様に 注意してください 紛失して後日椅子に座ったらケガをする といったことになるとせっかくの作業が台無しです しっかり最初にあった針の数を管理し 最後にはちゃんと数が揃っているか確認しましょう
また作業する環境 体勢も大事です 私はジムニーのドアの前に丸椅子を置いて 座る向きを変えながら作業しました
縫う向きによって 作業しやすい座る向きも変わりますので 色々試してみてくださいね
時間やスペース的に余裕をもって行うのが 作業も楽しめますし仕上がりも良くなるのでオススメです
縫い込み式で シート補修 まとめ
破れたり裂けたりして穴のあいたシートは レザーステアリングのような 編み込み式で縫製すると ほぼ無料で雰囲気の良い感じで修理できます ボロいシートを見て このまま使い続けることに引け目を感じている人で DIYが好きだったり興味があるという人にはオススメの修理方法です
編み込み式で修理することの注意点は 丈夫なポリエステル糸を用意すること、縫い針の扱いには注意することです ! 時間に余裕をもって作業しましょう!
バイクやスクーターのシートでも 防水用にビニールなどを間に挟んだりすれば 補修できそう と思いました !
今回の作業に必要な 道具 材料 をチェックしておきたいという場合は 以下でも買えます
また 修理してみたものの 仕上がりに満足できなくて シートカバーを検討したい方は 後日 詳しく解説予定です 興味があれば読んでください
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